私が勤める企業Kの会議は、ホワイトボードを用いて進められる。基本的に自由な雰囲気で、上司部下の隔てなしに意見をすることができる。その点では研究者時代のミーティングと余り変わらない。異なるのは徹底した方向性の修正である。いくら緊密に連絡を取っている積もりであっても、忙しい社長に伝わっていないことがあるし、勘違いもあるのでそれを修正する。しかしこうやって考えのすれ違いを見ていると、研究者間ではどれほど意思疎通ができているんだろうかと思う。お互いがお互いを尊重するという名目の元、面倒だから細かいことを聞かないというのが意外と多いのではないか?
もう一つ大きく異なるのは、細かな点にこだわらないといけないこと。我が社は行政からの請負業務もやっている関係上、いろいろな報告が県庁に流れていく。そこで非常に細かな点が問題になるんだそうだ。そこで会議ではお金の話や、出張の名目などでの辻褄合わせが重要になる。これは今まで見たことがない。