旧友と小一時間話した。仕事の内容についてである。ビジネスマンである彼とは、仕事についてこれまでじっくりと話すことは余り無かった。お互いにビジネスと研究の楽しさや辛さを紹介するくらいだった。それが、自分の仕事についてああでもないこうでもないと言い合えるのは、非常に新鮮であった。そうした中でふと思ったことがある。科学は思考方法であって、科学者は基本的に同じ考え方、科学的思考を持っている。従って、例えば異分野の話であっても基本的な情報さえ得られれば理解できる、と言われるのだが、じゃあビジネスの場合はどうなんだろう?お金もうけなんだね、共通の目標は。だから、どんなビジネスでも話が合うかも知れないね?科学者は非常に特殊な考え方を持つ集団だと思っていたが、ビジネスマンも一つの特殊な考え方を持つ集団なんだな。どうだろう?
旧友と語らう仕事の話-科学的思考とビジネス的思考?
- リクエストのあった西表島の写真など
- 明日から宮古島出張-オジィと語れるか?
お金もうけという表現方法は語弊を招きがちだが、そもそも
利益を追い求める思考はユニバーサルに現実社会では
特殊どころか、しごく一般的な考え方。
我々が享受する物質的豊かさも、ソマリアの飢餓や貧困、
世界平和、戦争、技術革新や科学の進歩も全ては、人々が
利益を追求する過程や結果によってもたらされている。
よくも悪くも資本主義社会ではお金で全てが廻っていると
言っても過言ではない。
資本主義を否定し、社会主義思想を追求した国家建設と
運営は既に現実社会ではなしえないことが明確になって
はや20年強。いまやかつての社会主義の大国は
世界の資本主義にとって最も影響力のある国家に
変貌している。
熱いですなぁ!
確かに「お金儲け」という言葉には嫌らしさがある。どうも「拝金主義」的なニュアンスが含まれてしまうので、もっと良い表現方法はないもんだろうか?
ビジネスが特殊、としたのは語弊があったかも知れない。ここで言いたかったのは違う業種で働いていても、お互いの話を理解し、議論ができるのが面白いということ。で、そのベースにあるのが“商売”なんだろうね、ということ。ビジネスマンはそれぞれの業種に特化していて話が合いにくいと考えていたので、その一般的で当たり前のことが新鮮だった次第。
まあしかし、科学者にはビジネスを拝金主義で汚らしい、科学はピュアで高尚と言い出しかねない勢いの人もおったのは確か。ただ、あの業界も今や拝金主義的にならないと生き残るのが難しいと思うね。