随分と久し振りになるのだが、テント泊。ファミリーキャンプ、詰まり家族で青少年の家にテントで泊まって、野外炊飯など色々なイベントを通して家族の絆について考える機会を持ってもらおうというプログラムなのである。その中で、俺は、スタッフとして大きなテントに一人で泊まったのである。で、夜になると大雨だ。さらにしばらくすると、テント内に浸水が始まった。まあ浸水が俺のテントだけだった、というのは良かったのであるけど。まあ実は楽しかったんだけど。
大雨の中テントに泊まるという非日常的経験を通して、家族というものについて色々と見えてくることがあった、そう参加者は語っていた。子供の体の温かさを改めて感じた、などである。子供も面白いことを言う、「夜中に目覚めたら、お父さんがずっと起きていた」と。子供はそこで知るのだ、お父さんが守ってくれていることを。沖縄ではわざわざこういうことをしなくても、台風などで結構危機的状況を体験できているものと思っていたのだが、やはりビニール一枚のテントには及ばない。
俺が日本を離れて「ゆとり教育」たるものが広がった。その時こそ、こういう野外体験活動をズンっと推し進めるべきだったのではないか。そうすれば、内容の濃い長期休暇を過ごす文化が根付いていただろう。非常に残念なのである。
青少年の家の仕事:自主事業「ファミリーキャンプ」
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