科学者の転職記

リーダー研修

 夏休み期間中は、異様な忙しさだ。数百人の団体、もちろん中学校や高校なんだけど、連日部屋を埋め尽くしている。そんな中、この青少年の家に勤めて初めて知ったのが、「リーダー研修」なるものである。私は中学・高校と生徒会の会長を勤めたが、その当時はもちろんそんなもの無かった。少し羨ましくて、先生方に話を聞いたり、実際に内容を覗いてみたのだが…
 一体何だろう?彼らの目指すリーダー像が全く見えないのである。何の「研修」なんだろう?何を得るために行なっているのだろう?
 全ての学校、というわけではない。色々と工夫しているところもある。しかし、基本的に管理下におかれた研修だ。自主性が低く、時間に沿ってイベントをこなしていく形だ。彼らがこの研修で考えることは、学校内の“問題点”であって、人間としての「リーダー」ではない。
 私が高校生の時、生徒会室のロッカーに昔の生徒会長達が残したノートを見て衝撃を受けたものだ。そこには「自治」について議論されており、それに沿った行動が記録されていたのだ。まあその全てを肯定するものではなかったが、そのアクティビティには大いに感銘を受けた。
 リーダー研修そのものは素晴らしいことだと思う。ただ、生徒はもちろん、先生ですら「やらされている感」があるのだ。まさに、文科省の考えること、理念が下まで伝わっていない。これは、組織の問題か、それとも教員の問題か…

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