科学者の転職記

入社面談(就職に向けて)

上京した。就職活動である。面談である。何も知らない科学者諸君のために説明しておこう。面談とは、面接官がいて、彼らの質問に一生懸命答える場なのである。質問に答えること自体は何てことはない。問題は、面接官が一緒にやっていけるかという観点でチェックしているということなのである。

 ということで、面談はうまくいかなかった。そう、失敗したのである。どうも話が噛み合わなかった。その原因は明白だ。俺が夢を語るのに対し、向こうは現実的なお金の稼ぎ方について聞いてくる。そして挙句の果てには、自分でビジネスを興したほうが良いのではないか、と言われる始末。年を食っているというのもあるのだろう。さらに、俺は自分の考えを防御することに集中しすぎて、自分を見せきれなかった。つまり、向こうにしてみればどういう人間か見えなかったのではないか、とも思う。いろいろな意味で、失敗なのである。

 少し格好つけて言うが、俺はあれこれ考えられるマルチな人間ではない。で、格好をつけずに何が言いたいかというと、この会社の入社に失敗したらもう仕事の当てがないのである…。もしこの会社が無理だったら、どうにか息子たちを食わせなきゃならん、コンビニでバイトかな。とのんきに考えてみたが、妹がコンビニのバイトの面接で「高学歴を無駄にするなんて何を考えているんだ」と叱られて通らなかった話を思い出した。つまり、俺は経歴詐称でもしないとバイトもできないのである。

 なんて自分でネタにしている時点でいかんのかも知れない。まあ月曜に社長との面談がある。1時間の予定だが、そこで少しでも話せれば良いのだが。

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