科学者の転職記

教育系の学会に参加して

教育系の学会に参加した。参加者が200人に満たない非常に小さな学会だ。現在の職に関連するので参加させてもらった。学会への参加は久し振りだ。2010年のアメリカはSan DiegoでのNeuroscienceが最後だ。文系の学会としては初めてである。

まあ何だ、こういう学会もあるんだな、というのが印象。研究というより、事例の報告会、と言った方が確かだ。中には今後の参考になるプログラム作りもあったが、その効果の研究では統計処理方法などが非常に危なっかしくて、結論は信用できない物が多かった。まず何より事例数が少ないし、その少ない中で標準偏差を出して「優位な差が」なんてやるもんだからたまらない。こりゃ酷い、さすがに質問を入れようとしたら、別の人から「全くなってない」というようなかなーりキツイ突っ込みが入って、発表者は右往左往していた。

面白いと思ったのは、滋賀県の「やまのこ」「うみのこ」である(一般的な説明はこのPDFで)。「やまのこ」は教育庁がやっているのではなく、環境部が主催。それがまず面白い。小学校4年生を対象に、山に知ってもらうために様々な体験を提供する取り組みだ。「うみのこ」は変わって教育委員会が主催。何と船を持っていて、琵琶湖をクルーズするのだ。滋賀県下5年生は絶対参加が面白い。必ず同時に2校が乗船し、船上で一緒に色々な作業をするようにしているんだそうだ。聞くだけでワクワクする。

人との出会いもあった。異分野の研究を知ることもできた。私にとっては有意義な学会であった。

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