科学者の転職記

教育者達

青少年の家は、教育施設だ。従って、先生方と話す機会を得て、色々と勉強になる。特に私は長く研究畑におり、教育現場というものを知らないので教育現場の話は非常に興味深い。そうした話の中に、「ええ、そうだったの?」と驚くことが多々ある。その最たるものが、基本的に先生は先生を指導しない、というもの。先生同士が“個性を重視”するため、それぞれの指導方法について議論をしないし、ましてや先輩が後輩を指導することもないのだそうだ。私にとっては、にわかには信じがたい話であった。まあいろんな事例があるからその人の環境ではそうだったんだろうなんて考えていたんだが、聞けばどこでもそういう答えが返ってくるのである。
 まだ真実は分からない。いや、正直なところ、そう簡単に信じたくないというのが真実である。これは「個性を重視」しているのではない、明らかに面倒を起こしたくないだけだ。そういう事なかれ主義的な態度でいて、子供達にコミュニケーションを指導できるのだろうか?
 人と意見のやりとりができない人間が社会でやっていけるのか?気味の悪い協調性だけを身につけ、何事も面倒なことは適当に流すような人間が、このグローバル化した社会を生き抜けるか?私と話した先生方は異口同音に言う「教育職は非常に特殊ですから」と。いつまでこの特殊が続くんだろうか?最近ゆとり世代の人が使えないと嘆く声をよく聞くが、それは果たして本当にゆとり教育のせいなんだろうか?日本は今後どうなるんだろうか?色々と大きな不安がわき起こってくる。

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