夏季講習のボランティアを頼まれたもんだから行ってきたのだ(その3)。
問題点その3.算数ができない…
「私は数学が元から苦手だからどうにもならんわけサァ、部活行かないといけないからサヨナラ!」せっかく補習に来たのに数学と分かってさっそうと立ち去ろうとする女子中学生…。何とか引き留め、問題をやらせてみる。確かに、分かっていない。どうすれば良いのか分からず、適当に考えついた数字を書いて、できた!と言う。重傷だな、これは。脳が完全に拒絶反応を起こしている。しかし、聞いてみれば小学校の算数までは楽しかったのだと言う。中学校に入った途端に分からなくなって面白くなくなった、と。まあ先生との相性もあるだろうけれど、急に分からなくなるというのもおかしな話。確認するために、問題文をかみ砕いて式を足し算と引き算のレベルまでバラバラにしてみた。そこで彼女達の問題点が露呈したのである。何と、足し算と引き算ができないのだ。いや、ゆっくりやれば確かに解ける、ただひたすら時間がかかるのだ。足し算と引き算が複数、それも複雑にからむとそりゃやる気も無くなるな、と思った。しかし、言い換えれば計算さえきちんとできるようになれば、この数学の難問もたかが知れているのだ。それを説明してあげて、今からでも遅くないから小学校の算数をやり直しなさい、と指導したのである。納得はしてくれていた。数日見ていたので、毎日計算をバラバラにしてそれぞれ何ら難しいことのないことを示してあげた。何事も積み重ね、彼女達もしっかり基礎からやり直して少しでも将来の道を広げることができればな、そう願いながら今回のボランティアを終了した。