科学者の転職記

西表島出張―2.ピナイサーラの滝を周るツアー

 出張二日目、ついにピナイサーラである。ピナイサーラの滝を登るツアーを調査。で、そのふもとまではマングローブ林をカヤックで進む。初心者ということで、二人乗りのカヤックを選択。なのだが、100艇以上も並ぶカヤック乗り場は異様だった。今回のガイドさんがカヤックを西表で始めたんだそうだが、その後参入が相次ぎ、現在のような状態になっているそうだ。

 まず見つけたのが、クモ。珍しい巣を張っていた。

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とにかく、天気が悪い。カヤックを漕ぎ出しても、雨の降ったりやんだりが続く。雨が続いたお陰でピナイサーラの滝は、立派な水量である。

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さっさと飛ばしてピナイサーラの滝の上。瞬間的に晴れ間がのぞいて、綺麗な風景が見れた。

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とにかく、天気が悪いせいで生き物が見れなかった。百戦錬磨のガイドをもってしても、ダメ。皆隠れてしまっている。それでも昼を過ぎて少し暖かくなると、少しずつ動物が顔をのぞかせ始めた。キノボリトカゲがまず姿を見せた。

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続いてガイドが見つけたのが、アイフィンガーガエル。これは何と日本で唯一子育てをするカエル。ウロなどの水たまりに産卵し、おたまじゃくしに無受精卵を餌として与えて育てる。見た目は特に変わった点もなく、普通のカエル。

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ピナイサーラの滝つぼにて。夏場に雨が降らないと滝が干上がって、逆さ滝になるんだそうだ。滝の水が下まで落ちきらず、風に負けて舞い上がってしまうそうで。今回は普段の二倍の水量はあったらしく、県下最大の滝を満喫できた。ちなみに、滝に打たれるのは死者が出てからは禁止だとか。

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帰りのカヤックで、潮が引いてできた干潟に立ち寄った。ここでもカニすら目にすることはなかった。天気が悪いと本当にシャレにならないね。

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今回のツアーで、西表のツアーが天候に大きく左右されてしまうことを痛感した。雨天決行なのは良いが、肝心の生き物が見れない。昨日もそうだったけれど、今日は輪をかけてひどい。散策をメインにおいたツアーの場合、生き物に集中させるのは非常にまずい。とすればどうすれば良いのか?ふとアイデアが浮かんだが、これは帰社後の会議で議論だな。

その夜、旅館の近くから望んだ子午線ふれあい館。東経123.456789度の発見を記念して建てられたものだが、レーザー光線が子午線に沿って夜8時から一時間発射される、と聞いていた。正直言って全く期待していなかった。ところが、実際目の当たりにして驚いた。よくここまで強力なレーザーを設置したもんだ。曇り空にまっすぐ突き刺さるレーザー光線。アジアのガラパゴスに似つかわぬ近未来的な光景だった。

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